半分以上打ってない in 南仏
11月中旬、南仏はToulouseで開催された研修に参加した。研修のテーマは”Sustainable Pathway.” サステイナブルという言葉が胡散臭く聞こえて大嫌いな僕だが、新たな人との出会いを求めて8日間の研修に参加してみた。ERASMUSというEUの機関によって、EU在住の学生もしくは30歳未満向けに短期研修が頻繁に組まれる。交通費と宿泊費、食費は基本全てカバーされる。ERASMUSが
研修の予算を握っているので、Sustainable, Climate change, LGBTQなどなど…. EUが好きそうなテーマが研修の題材となることが多い。僕の場合はSustainableと
題して、Climate change, Fair trade, Ethical foodなんかを8日間みっちり議論した。参加国はフランス、ドイツ、スペイン、ルーマニア、ポルトガル、ギリシャ。参加者は25人くらいだった。結果、思いがけない出逢いに恵まれた。

研修先。ここで8日間過ごした。薪ストーブがあって楽しい。
8日間色々なことがありすぎた。今回の研修はお互いじっくり議論しようという8日間で、ワクチンや政治、宗教についてもお互い躊躇わず意見を共有し合った。だからこそ深い話も聞けた。一番印象的だったのは、参加者のうち、半分以上がワクチンを打ってなかったこと。ほとんどの国がワクパスを導入したEUから来ているわけだから、打ってない人はみんな相当な不便を被ったはず。フランスは世界に先駆けて、未接種者のレストラン利用を禁止した国だ。フランス人は「不便だったねー」と言っていた。ポルトガルの19歳の女の子は、高校のときにクラスで自分だけ未接種でいじめられたらしい。未接種=極右=差別主義者という訳のわからないレッテル貼りで攻撃にあったとか。僕はドイツで大学の授業への出席が禁止されたよ、と伝えると、「ポルトガルでも授業禁止はさすがになかったよ!」と驚かれ、去年の冬のドイツがどれだけ狂っていたかを再確認した笑
さらに興味深かったのが、彼らの打たなかった理由だ。アレルギー体質だからとか、なんとなく怖いから、という理由ではなく、世界の支配構造を勉強し、これはやばいなと気づき判断したようだ。そう聞いて一気に距離が縮まった。そこからたくさん話した。ビッグファーマ、グローバリスト、世界経済フォーラム、軍事産業など。日本では陰謀論で片付けられることだが、今回の参加者の半分以上がそれらに理解があった。そのポルトガルの女の子は小さい時からお母さんに、寝る前の読み聞かせの代わりに、世界の支配構造を聞かされていたらしい笑。 英才教育がすごい。

River of your life人生の分岐点をパートナーとシェアしようという課題。普段友達と話さないような深い話ができて距離が縮まる。
研修の途中、ローカルな家具職人を訪れるワークショップがあった。しかしその前日に、受け入れ先の人がコロナ陽性となった。そこで夕食後、椅子で円を作り、ワークショップを続けるか否かみんなで話し合う機会があった。2人を除き、他のみんながコロナはただの風邪だからもう気にしないと言った。「コロナはただの風邪」、それは自分が二年前から言い続けてきたことだが、たまたま集まった人たちが、当然のようにコロナは風邪という意見に賛同していく様子を見て驚きと感動を隠せなかった。ちなみにフランスでは法律上でもコロナは風邪扱いになっている。しかしおそらくドイツではこうはならないし、ましてや日本だとあり得ないだろう。「風邪だから罹っても仕方ないよね〜」、という当たり前が、二年ぶりにみられて嬉しかった。
今ヨーロッパでは物凄い勢いでグローバル化の波が押し寄せている。そしてグローバリストと反グローバリストの対立こそが選挙の争点となってきている。移民を受け入れるのか、それとも自国の雇用を守るために移民受け入れを拒否するのか。アメリカの言いなりになるのか、それとも自国の利益を追求するのか。温暖化防止という大義に従って農家を潰すのか、それともローカルな農家を守っていくのか(オランダ)。挙げればキリがない。今後は国が守られるために、反グローバリストの彼らが協力しあって戦うことがとても大切になるだろう。日本の反グローバル政党というと参政党しかいない。改めて参政党は世界の先端を行っているなと感心。
初めは疑心暗鬼で参加した研修だったが、今後共にグローバリズムと戦ってくれそうな仲間を見つけるという思いがけない収穫があって大満足の8日間となった。

食事の様子。8日間同じ釜の飯を食った絆は強い!